助けて…

例によって海外の件である。

学校全体として統一日程試験というわけではない中間試験においては、交渉くらい十中八九なんとかなるだろうと思い、正直に言って甘く見ていた。
ところが急に万策尽きてきてしまった。

今まで交渉してきた殆どの科目は中間試験を実施せず、一度程度の欠席では問題はないとのことだった。
しかし一番問題となる、その期間に唯一中間試験を実施する1科目だけが全く了承を得られなかった。

言われてみればこちらがおかしくて向こうは理にかなっているのだが、これは少し困ったことになった。

今回の一連の流れを記しておく。


まず兄の仕事先では福利更生施設を予約できる話が持ち上がり、兄のいる側の家の人達は海外に行くことにしていた。

ある日こちら側の家に来たとき、兄はその話を思い出し、こちら側の家の人も連れて行けると話した。
母は非常に興味を持ち、出来ることなら是非行きたいという話になった。

そして実際この家の皆が行けるか確認したところ、最も海外経験の豊富なはずの祖父は、祖母が亡くなったことによる気力低下のためか、行かないことを明らかにして意見を変えなかった。

残るは私だが、興味はないものの、母が行きたがっているので同行しても良い覚悟だった。

日程が指定された。10月の終わりの週周辺ということだった。

まだこの時夏休みの中頃だったため、Webシラバスを確認したが、中間試験の正確な日程まではわからなかった。
ただ、丁度このあたりのタイミングで中間試験にぶつかる恐れがあることには気付いた。
さらに他にも試験などが集中するため、問題があるとして私は行かないことにして話を進めて欲しいと母に言った。

母からこの話は兄側の家にも伝わったが、向こうの家からは、この程度の休みくらいそんなに避けることでもないだろうという内容の長文のメールが母宛に送られてきた。母は私にそれをすぐに見せてきた。

私の側としても、不確定事項が多いためにはっきりした根拠を挙げられず、仕方がないとして母に今回の件を認めることを伝えた。

するとすぐに母も向こう側の人達に、この日程で大丈夫、話を進めようという連絡を入れた。


海外の話は順調に進んだ。
学校が始まる頃には既に予約も取り始めていて、既にいくらかのお金がかかっていた。

学校の授業が始まり、シラバスがはっきりしたところで、私は一つの科目が案の定、中間試験に被っていることに気付いた。

本当はもっと早く気付くこともできたかも知れない。
しかし履修システムのバグに手をとられて、気付くのが一週程度遅れてしまってはいた。

そうでない科目も含めて先生への交渉を始め、被っている科目についても先生に直接交渉を行った。
私にとってはできる限りの早さで交渉を進めたつもりだった。

基本的に、ある一つの科目を除いては前向きな回答が得られた。
学生課に頼るまでもなく、なんとかなると思われた。

ところが転科生であるためにとっている科目である、一年後期の専門の必修科目では対応不能との回答で、学生課を通して欲しいとのことだった。
そこで学生課へ出向いていきさつを話したが、案の定門前払いだった。
それを再び先生に話したが、やはり対応不能との意見を変えてもらえなかった。
例外をどうしても認めるわけにはいかず、フェアにするしかないという話だった。
病気のように、証明書を出してもらえれば話は別だというのはあらかじめわかっていたしその通りだったが、そうでない以上、嘘をつくわけにもいかない。

母には一連の話を伝え、行く場合でも少しでも予定変更できないかと話してみた。
しかし全て予約済みで変更はできないとのことだった。
それ以前に負の話は考えることも苦しいようで、避けているようだったため、すぐに話は切り上げた。
そしてその後しばらくは別の明るい話題で打ち消した。


今回の件は異常事態である。

考慮しなければならない事項が、私の考える「普通」の範囲を超えている。

まず母には私がどう考えたり困ったりするかについて考えを巡らせる余裕がない。
これは、父が亡くなったことで未だに苦しんでいることが主な理由だが、それ以降今までに起こってきた様々な関連事項が重くのしかかっている。

私も或る程度同じ事が言える。私は自分のことに関して直接の苦しみも受けている。

兄側も或る程度同じ事が言える。こちらは詳細は予測もできない。

祖父も精神的には殆ど同じ状況である。


今回の件は私がすぐに何らかの判断を下すことが「当然」だというのが常識であるように思う。

しかしもう私にも何が何であるかわからなくなってきてしまった。


助けて…



私には恐らく選択肢が二つある。

1.旅行へは行かない。かなりの額の損害額が発生し、お金は運が良くても燃油サーチャージ分くらいしか返ってこない。父が突然亡くなった、この家の状況下において、多額のお金を無駄にすることは大きな問題であり、さらには母にさらなる精神的な負担をかける。その上に、母が海外に行く場合は或る程度一人で行動させることになり、行かない場合はさらなる損害額と、海外に遂に行けなかったことによるショックを母に積み重ねることになる。

2.旅行へ行く。彼らの計画は全て予定通りに運ぶ。母も不満はないだろう。私は興味はないが、全く時間を無駄にするというわけでもないだろう。ただし、必修科目の中間試験を破棄することになる。レポートや期末などを全て満点がとれれば70%のスコアを得ることができ、合格できる可能性はある。だがAはつかない。良くてもほぼ間違いなくCになる(通信工にいたときの専門科目かつ得意科目での経験上)。また、もし運悪く落とせば大宮バックと言って、三年で校舎が変わるところで苦労しなければならなくなる。何らかの勧告もくるかも知れない。恐らく転科取り消しや退学まではいかないと思われるが、万が一のことがある。勧告くらいなら普通にきてもおかしくはない。



駄目だった選択肢は以下である。まだ粘れるのかも知れないが無理に近い。

×.先生による、中間試験の日程変更。
×.学生課による、何らかの欠席届の処置。
×.特別レポートによる、中間試験の分の穴埋め。
×.旅行そのものの日程変更、早期帰宅など。

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