Day 01: Thank Google, It’s Friday

初日の前日は、3時間くらい寝たところで謎のアレルギー性鼻炎に悩まされ、若干寝不足感を引きずりつつ出発した。バスがあまり都合の良い時間に来ないので、バスにあわせることで十分過ぎる余裕をもって出発することができた。

余った時間でほぼ無意識にレッドブルを買って飲み干し、電車に乗った。
初日だけは確実に10時までに着かなければならないことになっており、この時の時間は9時前だったがラッシュというほどのことはなく、助かった。

乃木坂に着くとすぐ目の前に目的のビルが見える。緊張していないわけではないが、緊張しているほどでもない。心構えも良くわからない。楽しみな気持ちや努力したい気持ちと、ついて行けるかわからない恐怖がどうも相殺しているような感覚でビルの入り口に到着した。

Open House の時は、1階に関係者がいてまずそこで何かをもらった覚えがあるのだが、その時の場所に目をやると全然違う人たちがいた。事前にもらっているメールを素直に解釈すると直接行くことになっているようだったので、そのまま C ホールに向かうと、カードキーが無いと通れない場所に着く。その傍の受付に話しかけると、ゲストチケットを渡されてそこだけは通ることができた。

そのまま偶数階行きのエレベーターに乗って26Fに行くと、またカードキーが無いと通れない透明な扉が見え、その奥に明らかにカラフルな部屋が見える。ドアに近づくと「どうぞ」という声が聞こえて、一時的にドアが開き、入ることができた。集合時間の15分程度前に着くことができたと思うが、まだ2人目くらいだった。

カードキーを渡され、待つように言われる。少し待っているときれいに剃った頭にプロペラ帽を被った欧米人とおぼしき人が現れ、僕のところに来て挨拶と握手をしてくれた。どうやら最初の案内役の人らしい。僕の服装に触れて、「これ持ってるよ!何だっけ?」という感じに話しかけてくれた。恐らくこの人がダスティンさんだ。

少しすると同期インターン生かも知れない人たちが入ってきた。学部生か院生かは不明だが綺麗な女性ばかり入ってくるので若干面食らう。集合時間になり、移動する時には男女人数は男3人女4人だった。

先頭に立って進むのは先刻のプロペラ帽男。遠足に行くような気持ちで最初に通された部屋には人数分の同じプロペラ帽やTシャツがあった。新人はこのプロペラ帽を等しく手に入れられるらしい。由来はよく知らないがプロペラ帽自体が Geek を意味するメタファーという話がある(ここでそういう説明を受けたわけではないが)。ここでもらえる帽子には Noogler というロゴが入っており、多分 New Googler を意味している。

nooglerhat

少し遅れて数人やってきて、部屋に全員揃ったとき、16人程度いた。このうちインターン生は7人で、女4人男3人だった。インターン生ではない人たちは明らかに年齢が上の人が多く、最初から何となくわかった。

まずは自己紹介。外国の方が最初に名乗り出て自己紹介を始めて、そのまま全員英語で自己紹介をしていく。インターン生でない人たちは、外国の方は勿論、日本人も、あまりにも流暢な英語だった。インターン生も、特に女性たちは帰国子女なのか知らないがやはりネイティブ風で、このあたりからまた少し怖くなってきた。

その後オリエンテーションでは会社の歴史を一気に流してムードを盛り上げつつ、基本的な説明がなされた。

それが終わると、案内役が変わり、社内の構造を一通り案内してくれる。ここからはインターン生だけになった。時間がおしていたこともあり、全ては案内されなかった。案内の途中、何人かが懐かしいという声をしきりに上げていて驚く。この若さで既に複数回インターンに来ているのか、あるいは Open House に来ていた人なのだろうか。シャイな上睡眠不足で行動力が下がっていて、そのあたりはまだ聞けていない。案内の途中で、各人が割り当てられた机も案内された。インターン生の中で何故か自分だけ少し離れた場所だった。恐らく、他の人たちのうち数人は同じチームの配属だったのだと思う。多分 Google Play 関連だろう。

自分の割り当ての場所に着いたとき、メンターの方が真っ先にお出迎えしてくれた。マッチング面接で覚えている顔なのでとても安心した。挨拶して、それから次のオリエンテーションが何時か聞かれ、答えたが、もうその時間は既に過ぎていたので大分時間がおしていることに気づく。メシは一緒に食べるので、一通り終わったらまた来てくださいと言われる。チームから離れると、同期の方に何のチームですかと聞かれる。 Android の文字入力関係のチームだと答えつつ、そちらは何のチームですかと聞くと、まだわからないんですと言われた。もしかしたら、マッチング面接のないパターンも存在するのかも知れない。

一通り案内されると、また元の場所に戻ってより詳細な説明を受ける。端末もこの時与えられた。一見、特別な機体に見受けられ、もしかして非公開端末ではないかと驚いたが、後に調べると公開されている端末だった。 HP Chromebook 14 は、実に動作が軽快で驚異的にセキュアな端末である。

オリエンテーションが終わると、チームのところへ各自戻っていった。自分も戻り、改めてチームの中でお互いに自己紹介をする。メンターはフランス人の方で、それまで頭の中でジーンと呼んでいたのだが、本人の発音および周りの発音を聞く限り、カタカナでできる限り正確に書くとジャァンとジョァンの中間でどちらかというと後者よりの発音だった。一般的にはカタカナだとジャンと表記されるのではないかと思う。驚異的なまでに日本語が達者で、少しだけ特徴的な言語モデルで話されるのが心地よい。今回初めてメンターをされるとのことだった。チームメンバーは6人程度で全員素晴らしく穏やかで優しい人たちで、一気に安心した。

あまり早くに行くと混むので13時くらいからお昼ご飯に行きますと言われ、それまで基本的なセットアップをすることになった。ジャンは、時間を効率的に使った方が良いだろうと言い、真面目な表情で、特に雑談もなく一気に環境構築の指示をしてくれた。僕は環境適応能力が追いつかず、途中から度々自分が何をやっていることになるのかの正確な理解が遅れがちになった。なるほど、プログラミングを初めて教えられている人の気持ちが少しわかった気がする。 Android の開発は十分できる人だと思われていて、細かな説明はある程度スキップされている。初日は個人的には大丈夫だったはずだと思っているが、2日目以降が少し不安になる。

ある程度環境ができたところでお昼ご飯に行くことになった。社内には複数の食堂があるが、メインの食堂である「江戸カフェ」に入った。金曜日はお寿司の日だと説明を受けながら進んでいくと、少し違うメニューが出ていた。よく見ると4周年記念と書かれていて、少し特別なメニューになっていたようだ。自分で好きなだけご飯や鮪やイクラを盛り、他にもお皿に野菜など色々とっていった。

チームで一角の和風になっている机を囲んで、仕事とは全然関係ない話をしながら食べた。少々とりすぎてしまって、チームで一番食べ終わるのが遅くなってしまって申し訳ない気持ちになりつつ、それでも和やかな雰囲気を楽しんだ。日本の食堂は特に美味しいとジャンが教えてくれたが、確かに美味しかった。

オフィスに戻ると、新たなデバイスが届いていて、これに差し替えてもう一度環境構築を今度は素早くやるという流れになった。

キーボードは最初普通のキーボードがついていたが、チームリーダーのWさんに「欲しいキーボードはある?」と聞かれた。その場で買ってくれるらしい。僕は茶軸でないとベストパフォーマンスが出ないので、茶軸のキーボードを買ってもらった。本当は NAIST に置いてきてしまった Cherry 社のが茶軸の中でも特に手になじむのだが、あれはもう売っていない。取り寄せるのも手間だし、これで十分だと思った。

ジャンはこのチームが取り組んでいるシステム全体をホワイトボードを使って説明してくれた。さらに、細かいところは各担当の人が説明してくれた。各担当ごとのプロジェクト、どんなことが課題になっているかの説明を受け、システムや API がどうなっているか、依存関係や処理内容、コードの階層など、一気に耳に流れ込んでくる。

そして、何をやりたいかについて聞かれた。表面的にユーザの目に見える仕事もあれば、内部的でテクニカルな仕事もあった。少し俯瞰して、やはり折角だからと、一番難しいと思われる内部的な課題を選んだ。勿論表面的に見える部分の仕事も明らかに難しいのだが、あちらは自分の仕事が誰の目にもわかる反面、不都合に対する反響もまた凄いという性質があるということだった。内部的な処理の方が、インターン生に向いているということもあるが、自然言語処理の出身ならば、最も活躍できるだろうと期待されている分野だった。

まだいつでも変更を申し出て良いと言うことだったが、このまま行けば、実に言語処理らしい専門的なタスクの一つに取りかかれることになる。それは多少不安はあれど、素晴らしいことだった。

その後、17時から TGIF (Thank Google, It’s Friday) があった。通常、 TGIF は Thank God, It’s Friday で知られているが、ここではさすが、 Google である。 Noogler は帽子を被ってここに出席し、ステージに立ち自己紹介をしていく。辺りを見回すと、さすが、 Google Glass を着用した人もいた。

僕は睡眠不足もあって体力限界が近づいており、 TGIF で出されているお酒の中に何故か紛れて出されていたレッドブルをつかみ、飲み干した。不思議なことに、もう何も回復しない。

TGIFから戻るとキーボードが届いていたので、設置した。その後もジャンからよく使うであろう設備の説明を受け、エスプレッソマシンなどの使い方も教えてもらった。

自分の机をよく見るとアンドロイドのぬいぐるみなどのグッズが置いてあり、聞くとそれはプレゼントなのだという。しかも最近、どうも作られなくなり始めているとかでレアになるかも知れないとのことだった。その他、アンドロイドのキーホルダーをもらった。こちらは相当在庫があるらしく、あるだけ欲しいと言ったら研究室のほとんどの人に配れるくらい出てきた。

次回から何時に来ればよいかと聞くと、やはり相当自由だった。だが、やはり折角なので、ラッシュは避けたいものの、できるだけ良く活動できるように通いたいと思う。

そんなこんなで、19時くらいに退社した。結局昼にわかれてから、 TGIF を除いて同期生には会っていない。

night

初日からわりと高密度な一日だったが、これが一番軽い日になるはずだと思う。

初日の翌日が休みで良かった。
連続だと、環境に適応する際の疲労が解消できないまま流れについて行かねばならなかったかもしれない。
それに、やはりいきなり調べるべきことが出てきているので、これを調べずして2日目と続くのも時間効率が良くない。さらに、一部の手続きが国をまたいでしまって時差が発生して遅れてしまったので、このタイミングになったおかげで時間を無駄にせずに済んだとも言える。

(この記事は後日加筆する可能性があります)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。