Day 02

この日の睡眠時間は4時間くらいだった。十分とは言えないが、調べておきたいことが多くて、落ち着いて寝ていられなかった。

1日目より20分遅く出発したが、それでも10時前には着いた。メンターの方も同じくらいの時間に来られたので、このくらいの時間を自分の普段の開始時間の目安にしようかと思う。調子の良いときに早く来たり、悪いときに遅く来たりしても全く問題なさそうだ。

この日も睡眠不足を感じていたので、社内のコーヒーをいれて持って行った。

1日目には、2日目になるこの日に自分の今後の方針を決めるミーティングをしようということになっていた。仕組みはよく知らないが、沢山あるように見える会議室でも予約する必要があるようで、時間も正確に決められていた。

ミーティングは午後からで、それまでの時間に関して指示は与えられていなかった。ジャンは恐ろしいほど高速に作業していて集中していたので、隣にいるのについチャットから話しかけてしまった。すると一瞬で作業を中断して穏やかな笑顔で答えてくれた。しておくべきことはあるかについて聞いたのだが、ミーティングまでは特に何もないという。

丁度、 Noogler がやらなければならないことが溜まっていたので、この時間にできる限り片付けることにした。やらなければならないことと言っても、全部 Web 上のフォームから作業できることだった。しかし意外と数が多く、この時間を有効活用できた。その他には、1日目に説明されたこととコードの対応を追いかけていた。

1日目と同じく、13時になるとチームでまとまって江戸カフェへ行った。ジャンが、もう食堂の説明はしなくて大丈夫ですかと聞いてくれるので、1日目と同じなら大丈夫ですと答える。1日目と同様、他のチームメンバーは既に見当たらなかった。1日目も不思議に思ったのだが、食堂の入り口まではどう見てもチームメンバーと一緒に来ていて、歩く速度も同程度なのに、食堂に入った直後にはジャン以外誰も見当たらなくなっていて、そして頑張って早く食べ物を取っていても、気がつくと遙か遠くのやはり和風の一角にいつの間にかチーム全員が着席して既に食事を始めていて、こちらに手を振ってくれる。時間が操作されているのだろうか。どんな技術かまだわかっていない。

食事から戻ると怖いかも知れない人がたまたまチームのところに来ていた。チームメンバーから凄く怖い人という説明を受けたのだが、そんなことを言われても怖い。度々思うのだが、ここのエンジニアは日本人でも相当な気迫を感じるタイプの人も多い。1日目に工藤さんや賀沢さんにも挨拶させて頂いたが、彼ら以上に気のような何かを感じる人が沢山いる。

昼食後に眠気が来ると困るのでブラックコーヒーを準備した。

食事から戻って5分くらいで丁度ミーティングの時間になり、全員で移動し始める。改めて自分が取りかかれるようないくつもの課題について詳細に語られる。同時にホワイトボードにジャンが議題や細かな概念についてのイメージを書いてくれる。ひたすらコーヒーを飲みながらメモを取っていった。

自分のことなので、最終的な方針の決定は勿論自分ですることになる。自分がどれくらいできるのか、自分自身にもまだわからないし、チームメンバーにも勿論わからないので、方針としては安全策を少し取り入れることにした。ジャン曰く2週間あればできると言われているタスクで肩慣らしをして、それで様子を見ながら、インターンの全期間をかけても終わらないかも知れないと言われているタスクに取りかかるか、場合によっては方針変更するといった2段構えで進めることにした。

会議室を出て、普段の場所に戻るとすぐに、まず取りかかることにしたタスクについてジャンが説明してくれた。どんなコードがあって何をしているからこうすれば良いようなタスクで考えてもらわなければならないところはこんなところだ、と説明を受けていく。しかし、最初のうちは、言われていることはわかるのだがそれがどう結びつくのかうまく掴めず、堪えながらわからないところはわからない反応をしたり質問をしたりしていく。まるで根や幹が部分的にしかなくて枝葉ばかりが追加されていくような思考状態だった。ジャンもめげずに、これでもかこれでもかと説明してくれる。途中で例を見せましょうと言って、ホワイトボードから離れ、自身のワークステーションでコードを追ったりバイナリを追ったり中心的な処理のコードをその場で書いて見せたりしていく。改めて思ったがジャンの作業速度は誇張抜きで長門より速い。自分は、近距離を追いかけることに関して目が良いので何をやっているのか追えるし見せてくれたことは全てわかったが、やはり何か大事な別のことがわかっていなかった。ただ、一部の葉のような概念が良くわかったので、またホワイトボードに戻って、今度はもう少し積極的に質問できた。そして聞いているうちに、突然全体がはっきりわかった。ジャンは凄く安堵した様子で、ありがとうとまで言ってくれた。ジャンは説明が悪くてわかってもらえないのではないかとだんだん辛くなってきていたところだったようだ。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

今回一番理解に時間がかかったのは、やはり内部的な処理かつ処理の一部分になるので、入出力が一般的なわかりやすい概念のものでなく、何が読めれば良く、何ができれば良いのか掴みにくかったところだった。

こうした説明の中で自分に当然あるだろうと仮定されている能力には、バイナリを読む知識まで含まれていたので、心底、中学時代に趣味でバイナリを直接入出力するMIDIシーケンサなどを書いていて良かったと思ったのだった。自分の全ての経験に感謝するとともに、もっと強い力が必要だと思った。今の自分はジャンのような神速の作業はなかなか真似できない。自分なんかが作業するより、正直ジャンがやった方が1日未満で済むだろう。それはわかるのだが、めげずに対応するだけの力をつけたいと心の中で願った。

この日も17時くらいからいくらブラックコーヒーを飲んでも何も回復しなくなり、胃がやられるだけだった。会話には対応できるものの、もうコーディングは正直厳しいような、限界が近づいてきていた。公式に仮眠部屋も用意されているので、仮眠を取ろうかと思ったのだが、説明を追えたジャンや周りのチームメンバーがノンストップで仕事を続けているのでなかなか仮眠したいとは言い出せなかった。

途中で新たなワークステーションが届き、自分のワークステーションを入れ替える作業に移った。こういうのは思考能力が落ちてもまだ十分対処できるので、できる限り手早くやろうとする。同時に自分の端末の設定に関してアドバイスというかやっておいた方が良いことを言われたりしたのだが、途中から明らかに自分が普通の反応ができなくなりつつあることに気づく。もう今日は駄目かなと思った。

火曜にクルーズがあるということが、この時話題にでてきて初めて気づく。もう全く会っていない同期生に会える数少ないチャンスかも知れない。

この日は朝から夜まで同期生には一度も会わなかった。20時頃に退社したと思う。

極限状態で帰宅した。目もあまり良く開かず、ふらふら歩くこともできず、ただ、脊髄反射に頼るように家に着いた。電車もバスもほとんど無意識で乗り継ぎ、記憶がない。そのまま寝床に倒れ、4時まで寝ていた。最近は多くても4時間くらいしか寝られないことが多かったのに7時間も連続で眠ったことになる。

(この記事は後日加筆する可能性があります)

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