Diva

先日突然、夕食時の食堂でカラオケに行こうという話が出てきた。
大学院に来てから、このような話が出ることはあり得なかったので随分新鮮に感じた。

大学院進学後、一度くらいは学部の同期生とカラオケに行ったことがあった気がするが、それ以外は全く、大学院では話題があがる可能性自体がどう考えても 0 と言っていい環境にいた。

そんなタイミングで、今日はたまたま、同期卒業生のK殿がプライベートで大学院に来てくれた。変わりなく元気そうな姿で安心した。彼は卒業生の中で SNS から生存がわかる数少ない人で、そうでない人は在学時に比べてほとんど呟かなくなっている。

3月はリクルータも来るので結構訪問してくれる方が多く、同期以外の卒業生の方とも貴重なお話ができて面白い。先日も一つ上の先輩が来られて、仕事の話や交流パーティーの話をされていた。その先輩も明らかに外見も話し方も都会でブラッシュアップされた姿になっていて周囲を驚かせていた。

今日来てくれたK殿にはカラオケにも誘ったのだが、結局来てくれなかったのが少し残念だった(とはいっても、食事には行けたので満足だった)。修士時代の我々の代は、カラオケの話題が上がることがあり得ないだけでなく、その前までの代と同様に、個々が極めて独立の思考をもって行動していたこともあり、全員で集まってどこかに行くという発想がそもそもなかった。だから、同期のカラオケでの姿を全く知らないままそれぞれ卒業していったのだった。

我々より後の代、つまり今の M2 と M1 は我々と我々が直接見た代と比べると決定的な違いがある。それは、あくまで我々の代と比較して、驚異的に結束力が高いことだ。 LINE か何かで互いに連絡が取れるという点だけでもそうだし、集まって飲みに行ったり交流パーティーに行ったりできているのはもはや世界の違いさえ感じる。(一般的には、全く驚くところのない話かもしれないが)


本題に戻ると、カラオケでは伝説と言われていた方がいて、少し想像できたので期待していたが、その期待をさらに上回るパフォーマンスを見せて周囲騒然となった。留学生の方も大いに驚いて声を上げていた。声質が違うとM1のエースもコメントしていたほどだった。私も何と表現したらよいかわからなくなってただ驚いていたが、その驚きはこの記録を書かせるほどのものだったと言える。

そして落ち着いたコメントをしていたM1のエースも全然普段と違う声質で歌い出すのでまたもギャラリーが騒然となった。彼は本当に何でもできるんだなと、普段から思っていたけれども、こういう方面でもそうだったとは。

M1はもう一人来てくれていて、こちらはアーティストにこだわりが感じられたのと、選曲が良かったのでいい曲とよく言ってもらえていた。個人的に、アーティストと彼のイメージが今日新たに結び付けられた。

研究員の方で、ギターのとても上手な方がいて、その方も非常に綺麗な歌声で、随分レベルが高いカラオケに来てしまったと思った。もう一人の研究員の方――今回の企画の発案者――も、かなり広いジャンルの曲を知っていて、今流行と言われている(が私は知らない)曲などを歌ってくださった。

留学生の方は、私が洋楽を選曲すると必ず反応してくれた。私の歌にも合わせて歌ってくれて、ノリも良くて終始楽しかった。私ももっと積極的に英語で話せたら良かったのだが、まだ私には英語力が足りない。


本気で英語力を鍛えるために、海外でしばらく活動できたら良いかもしれないとは思うのだが、インターンの感覚を思い出すと、仕事で海外に行っても、仕事の英語は多少使うことになるものの、普通の会話を練習する時間が意外と多くない気がする。仕事の英語にしても、コーディング等の最中は集中するため、基本的に黙っている時間が長い。この黙っている時間が、語学のことを考えると随分もったいない。仮に自分がネイティブ側で、誰か語学を学びたい人が自分の国に来る、という状況を想像してみると、自分ならば高校生の時に来て欲しい気がする。そうすれば自分が教える側だったらいくらでも教えようと思う。もし海外の高校に長期間浸れる機会があれば、そこで話してくれる友達をさがしてみたい。実際にはそんな機会はほぼあり得ないだろうから、結局ある程度語学学習としての特殊な姿勢は必要なのかもしれない。仕事で日本語をマスターしてしまった私のメンターはそんなことは言わなかったが、私の場合と異なり、チームメンバーと能力的に対等だから議論が進んで熟達できたのかもしれない。とにかく私は極めて飽きやすく、同じ習慣を続けるのが困難なので、○○練習みたいな形ではなく、やるならノンストップで連日続けるような環境が好ましい。

博士までで身に付けるべき能力は沢山あるが、英語力だけはまともにしたい。それだけは、多少研究方面が犠牲になってでも、得たいと思っている。


また話がそれてしまったが、これまでいくつか参加したインターンシップでも、大学院で基本的にカラオケの話題が考えられないのと同様に、カラオケの話題が出る理由がなく、行く事はなかった。だがこれほど留学生の方に反応してもらえるなら、そのうち海外で活動する時が来た時には、カラオケに行ってみるのはありなのかもしれない。

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