インストール

2015年10月現在の公式リリースは Debian 8 (jessie) だが、公式リリースは長く使っていると標準パッケージが少し古く感じられることがあるので、常に公式版の次のバージョンとして作られている testing バージョンと呼ばれるものを常に使うのが個人的に普段使いに丁度良いと感じられる。これでも十分安定している。

testing のインストールメディアは debian-installer のページにある。
https://www.debian.org/devel/debian-installer/
ここの公式リリースの欄にある netinst のイメージが軽くて使いやすい。最近の Intel や AMD の CPU を使っているなら amd64 を選ぶ。 amd と書かれているが Intel 製 CPU でもこれを選ぶ。 x86_64 や 64bit と同じ意味の表記だと思って問題ない。
http://cdimage.debian.org/cdimage/stretch_di_alpha3/amd64/iso-cd/debian-stretch-DI-alpha3-amd64-netinst.iso

インストール用 USB メモリは以下のようにして作る。中身が消えても良い USB メモリを使い、 /dev/sdb の部分は環境によって異なるのでくれぐれも指定を誤らないこと。

sudo dd if=debian-stretch-DI-alpha4-amd64-netinst.iso of=/dev/sdb bs=4M
この方法で作った USB メモリは UEFI ブートに対応している。 BIOS/UEFI の設定で UEFI で起動する設定にすることで、インストーラを UEFI モードで起動できる。 UEFI モードで起動したインストーラでインストールすると UEFI ブートする Debian 環境が実現する。 BIOS モードでも構わないが、少し遅かったり、マルチブート環境にしづらくなったりするので、あまりお勧めしない。(ただし仮想環境では、 UEFI だと追加で幾つか手順を踏まないと起動できなくなることがあるので、かえって煩わしくなることもある。)
UEFI モードで起動すると、 Debian GNU/Linux UEFI Installer menu のように、最初のメニューに UEFI の文字が現れる。

Preseed をポンと置いておく方が綺麗かもしれないが、一応個人的にお勧めのインストール手順は
選択: Advanced options ...
選択: ... Expert install
選択: Choose language
選択: English
選択: other
選択: Asia
選択: Japan
選択: United States
選択: ja_JP.UTF-8
選択: ja_JP.UTF-8
選択: Configure the keyboard
選択: Japanese
選択: Detect and mount CD-ROM
選択: Load installer components from CD
選択: なし (Continue)
選択: Detect network hardware
選択: Configure the network
(環境によって異なるので割愛)
選択: Set up users and passwords
選択: Yes (shadow passwords)
選択: Yes (root login, 本当は no にしたいが、パッケージ選択を全て切ると最初 sudo さえ入ってなくて詰むことがあるので Yes にしておく)
(パスワードの入力)
選択: Yes (create account)
(アカウントの入力)
選択: Configure the clock
選択: Yes (set the clock using NTP)
(好きな NTP サーバを入力するかそのまま Continue)
選択: Asia/Tokyo
選択: Detect disks
選択: Partition disks
選択: Yes (Force UEFI installation, UEFI モードでインストールしているときにしか聞かれない)
選択: Guided - use entire disk
選択: (インストールしたいディスクを選択)
選択: All files in one partition (recommended for new users)
選択: Finish partitioning and write changes to disk (このとき自動で B (Boot) フラグ付きで ESP パーティションが現れていれば、 UEFI ブートできる構成になっている)
選択: Yes (Write the changes to disks)
選択: Install the base system
選択: linux-image-4.2.0-1-amd64 (ここで linux-image-amd64 の方をインストールすると、カーネルが自動アップグレードの対象になる。バージョン番号付きの方をインストールすると、手動でカーネルをインストールしない限り勝手にアップグレードされずに済む。)
選択: targeted (割とどちらでも良い)
選択: Configure the package manager
選択: Yes (Use a network mirror)
選択: http (protocol, お好みで)
選択: Japan
選択: ftp.jp.debian.org (お好みで)
入力: なし (Continue) (プロキシが必要な人は入力)
選択: Yes (non-free software, mp3 コーデックなど、フリーでないソフトを使う予定があるなら Yes)
選択: security updates (お好みで)
選択: Select and install software
選択: No (popularity-contest)
選択: なし (ソフトウェアの選択、全部切る)
選択: Install the GRUB boot loader on a hard disk
選択: No (Force GRUB installation to the EFI removable media path, Yes を選択すると、インストールに使っている USB メモリのブートローダが書き換えられてしまう (HDD から起動できなかった場合に USB メモリからブートできるようになる))
選択: Finish the installation
選択: Yes (UTC system clock, Windows と共存させる場合は Yes だと時間が狂うかもしれない)
通常はこれで再起動後には Debian が起動する。
しかし Debian Installer のバージョンによってはインストールが完全ではなく再起動後に以下のようなメッセージが出て止まってしまうことがある。
[    2.725735] systemd[1]: /etc/mtab is not a symlink or not pointing to /proc/self/mounts. This is not supported anymore. Please replace /etc/mtab with a symlink to /proc/self/mounts.
[    2.725832] systemd[1]: Freezing execution.
この場合は Ubuntu 等の LiveCD で起動してから Debian をインストールしてあったディスクをマウントして、シンボリックリンクを張ると直る。例えば以下のような作業になる。
$ mkdir disk
$ sudo mount -o rw /dev/sda2 disk
$ cd disk
$ sudo ln -fs /proc/self/mounts etc/mtab
$ cd ..
$ sudo umount disk